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ハロウィーンの起源と意味 [伝統・習慣]

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昨今日本でもハロウィーンが日本でも盛んに行われるようになっています。ハロウィーンという言葉や、魔女,お化け,カボチャ,かがり火,トリック・オア・トリート(いたずらかお菓子か)といったハロウィーンの表面的な特徴は日本においてもよく知られています。しかし,ハロウィーンの起源や意味についてはほとんど知らない方が多いかもしれません。


意味なんてわからなくても楽しければいいというような考え方もありますが、身につけるもの食するもの、祝う儀式や楽しむ娯楽すべてについて言えることですが、その起源と行っていることが何を意味しているのかをよく知っていることはとても重要です。先日楽天の田中投手が吠えたりガッツポーズを行うと言った激しいジェスチャーを行ったことで元メジャーリーガーのロペスがメジャーではそのような激しいジェスチャーは避けた方がいいと助言したようですが、すべてのことには意味があり、考えて行わないと間違った誤解や印象を周囲に与えてしまうよい例だと思います。



ではハロウィーンの起源と意味について


ハロウィーン(Halloween)は,「万聖節の前夜祭(All Hallows’ Eve)」とも呼ばれています。西洋の文化なのでキリスト教の儀式のようにとらえている人もいるかもしれませんが、キリスト教の用語のように聞こえるこの名称に,「聖(hallow)」とは言えない起源が隠されています。


ハロウィーンの起源は,キリスト教時代のずっと以前,古代ケルト人が大ブリテン島やアイルランドに住みついたころのものとみなされています。ケルト人は太陰暦を使い,1年を二つの季節―暗い冬の期間と明るい夏の期間―に分けていました。そして,11月1日ごろの満月に,「夏の終わり」を意味するサムハインを祝いました。ケルト人の新年の始まりを意味するこの祭りは,夏期の終わり,つまり収穫がすんで,牛や羊を放牧地から畜舎へ入れ終えたころに行なわれたようです。またケルト人は,日が短くなるころに,さまざまな儀式や犠牲によって太陽を活気づけなければならないと信じていましたようです。古い年が死んでゆく象徴としてすべての火が消されると共に,聖なるかがり火がともされて新しい年が始まりました。共同体のすべての人は,そのかがり火からの火で自分の家の炉床に新たに火を起こしたのです。こうしたかがり火は,今日の英国で行なわれるガイ・フォークス・ナイトやブラジルの6月の祭りなどに名残をとどめていますが,それは悪霊を追い払うためのものとも考えられていました。


また、サムハインの祭りの時には人間界と超自然界との間のベールが開き,善い霊も悪い霊も共に地をさまよう,と信じられていたようです。死者の魂は自分の家に戻ると考えられ,(日本のお盆のようです)家族はそれぞれ訪ねて来る亡霊のために食事や飲み物を調えてなだめ,あるいは災いを防ごうとしました。それで,ハロウィーンで子どもたちがお化けや魔女の格好をして家々をめぐり,ハロウィーンのお菓子をねだったり,いたずらをすると脅したりする時,それと知らずに古代のサムハインの儀式を伝承していることになります。





もちろん現在は宗教的な意味はないと述べることによって異教徒や異国の主観への敷居を低くしている風潮もありますが、宗教的な意味はないと言える根拠は曖昧なのではないかとも思います。


19世紀のじゃがいも飢きんの後,アイルランドからの移民が,ハロウィーンとそれに伴う種々の習慣をアメリカに持ってゆきました。そして,ここ何年かの間に,それがヨーロッパに戻ってきました。それで現在日本に入ってきているハロウィーンの習慣はアメリカで行われる他の娯楽行事ののように、宗教的意味合いを薄めて普及して行っているというのが現状です。主に企業が商業的な目的で利用しているものなのでしょう。



ただ、宗教的な意味合いが薄められているとはいえ本来の目的と起源が変わる訳ではありません。実際行っている日付や儀式は継承されたものである以上、ただ楽しいというだけで何でも受け入れるという態度は避けるべきなのではないかとも思います。実際、元々の祭りの特徴であった酔って騒いだり、はめを外したりする精神は受け継がれておりトラブルになることもあるようです。また商業的な目的で利用する企業もある訳ですからまんまとその術中にはまるともないでしょう。


色々な異文化が入り交じった社会で生活していくなかで、単に何でも意味や目的を考えずに許容するのではなく、互いの習慣をよく理解した上で尊重しつつも自分のポリシーも貫けるようでありたいですね。


まとめ

ハローウィンは古代ケルト人の習慣儀式である


その儀式には秋の収穫を祝い、悪霊を追い出し、死者の魂をなだめることが関係


キリスト教の背景のある国々で祝われているがキリスト教とは無関係であり否定的な意見もある


主に商業的な目的で普及している





最後まで呼んでくださってありがとうございました。







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