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安倍首相の靖国参拝は本当にタイミングを見誤ったオウンゴールか? [政治]

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安倍総理大臣の靖国神社の公式参拝が物議をかもしていますね。 中国と韓国は猛反発していますし、アメリカも失望感をあらわにし、 ヨーロッパなどでも懸念する声が見られます。


日本国内のネットでの評価は大半が安倍総理の参拝を支持するという もので、その理由を詳しく知りたいとも思いますよね。 理由次第では日本国民は戦争についてかなり意識が薄れていることを 表すことになりますので。。。


しかし、この問題、複雑すぎて現状では解決できないように思います。 個人の宗教心、信教の自由という問題。政治家として支持者に対して 果たすべき公約。敗戦国日本に対する悪感情をこれと結びつける隣国。 それを政治的に利用する各国の指導者たち。


関係国が共通の認識を持つことができないなら解決は無理です。


今回のこの件に関して様々な見方がなされていますね。


安倍総理は国民に対する公約として靖国参拝を果たさなければならない が、来年以降ではその機会を逸してしまうのでこのタイミングしかなかった。
という意見や、アメリカは事前に参拝に関して通達されていて、公式には 失望を表しているが、この件でアメリカが日本を追求することはない
という見方。


ネガティブな見方としては

結局日本は敗戦国で、この点に関してはアメリカは中国、韓国の味方である
というものや、安倍総理のオウンゴールを利用して韓国は米国との関係を 取り戻そうとするだろうというような見方もあります。


何れにしても、この問題の個人の宗教心や尊崇の念というものは全く軽視 されてしまっているのが残念ですね。本当はそのような尊崇の念は政治に 影響を与えるものではありませんし、また、政治からの影響を受けるべき でもない。極論を言うなら、個人的な利益や他の人間との約束よりも 優先されるべきものだと思いますが。。。



そのような考えからゆくと総理大臣は特定の宗教を信奉することはでき ないと思います。禁止することはできませんが、立候補して総理大臣に なっておられる訳ですから個人の信条よりも国益を優先すべきでしょう。


両方とも行おうとするならどちらも中途半端になります。信仰も 職責も中途半端になってしまうのです。信仰優先の人と政治優先の人 の両方の支持を集めようとしておられるのかもしれませんが、結果が 良くないと両方の支持を失うことになるのです。


そのようなことを考えると、安倍総理の行動は宗教信条の表れという よりは、個人のこだわり、宗教信条とは別個の個人の信条の表われか、 あるいは全くの政治的な行動ということになります。


個人的なこだわりや信条であったとしたらそれは他者との関係や影響を 考えて制御することのできるものです。他の人の感情を顧みず自己本位の 振る舞いをすることは一般常識のある大人のすることではありません。 では国民の代表とも言える総理大臣が特定の神社を参拝することは常識の ない行動なのかと考えてみなければなりません。もっとも、ある人たちに とって、特に近隣諸国の不特定多数の方達にとっては非常識な行動となる のかもしれませんが、個々の信条や振る舞いというものは他者の感情を 考えて行動するとともに、他者もその行動の背後に張る精神や感情を汲み、 自分と異なる信条や考え方の人たちのことを認めることも忘れてはなりま せん。そのようにお互いが認めあうことによって異なる背景を持つ人々の 間に調和が育まれてゆくのではないでしょうか?


また、安倍総理の行動が全くの政治的な理由によるものだとするなら今回 の靖国参拝はタイミングを見誤ったミスと言うことでしょうか?


わたしはそうは思いません。もし本当にタイミングを見誤っていたので したら今後のアベノミクスには全く期待できないですよね。歴代の総理 大臣で靖国の問題を理解していない人などいないはずです。ましてや 前回の総理大臣時代には参拝を見送っているだけに今回の参拝は熟慮の結果 であると考えるのが妥当でしょう。 影響はともかく、この時期に参拝して おかなければならないと判断したのでそうされたに違いありません。


考えてみますと今回の件の直前に中国は防空識別圏を設定し、それをまるで 自国の領空であるかのような行動をとりました。その後、韓国も防空識別圏 を拡張しました。それは表面的に見ると明らかに戦争の準備とも言えます。


しかし、アメリカはその行動を事実上容認しました。日本の総理大臣として このアメリカの態度はどのように感じたのでしょうか?今回の安倍総理の 靖国参拝はこのようなアメリカの態度に対するささやかな抵抗ともとれます。


現実問題としてある神社を参拝することと、戦闘機を飛ばすこととではどちら が危険でしょうか?小学生でも分かる問題です。


にもかかわらず、中韓は自国の行ったことは棚に上げ、日本の総理大臣の参拝を 軍国主義的だといって批判し、アメリカもそれに同調的な表明を行ったのです。


今回のタイミングで参拝を行ったことは関係国の日本との距離を確認する良い タイミングだったのではないかと個人的には考えますが。。。


結果的にアメリカは中韓よりの態度を表明しましたがそれが本心なのでしょう か?今後のアメリカの対応によって明らかになってゆくでしょう。


また、中国と韓国の首脳会談が来年実現するか、それによって今回の参拝が オウンゴールだったのかが明らかになることでしょう。


この歴史問題は今後、日本が全面的に中韓の主張を受け入れるか、日本が もう一度戦争して戦勝国になって日本の歴史観を受け入れさせない限り解決 しないことでしょうね。


敗戦国でありながら、数十年で世界2位の経済大国にのし上がった日本の 宿命ですよ。それだけでもねたみは相当のものです。それに現在は中国に 経済的に追い抜かれてしまったのでさらに風当たりが冷たくなっている。 抜かれたのが中国だったということもさらに悪く影響していますね。


日本人である私たちは自分たちは敗戦国であるということ、60年前には 味方はドイツとイタリア以外なかったということを忘れてはなりません。


近所付き合いで例えるなら村八分にされてもおかしくない状態です。 そのような状態でよくここまで発展し、名誉を回復できたなと思います。 ただ、それ故に忘れてしまうのが数十年前に日本が行ったことです。 周辺諸国は次の世代に伝えるためにしきりに歴史教育を行い、その機会を 悪用して日本への偏見を植え込んでいます。日本は敗戦という過ちを忘れた いのが本音です。


今後周辺諸国とのずれは修正されてゆくのでしょうか?ますます難しくなって ゆくような気がしますね。



2014年は経済にしても東アジア情勢にしても今後の情勢を見極める重要な1年になりそうですね。













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