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通り魔 竹井聖寿容疑者の「ヤフーチャット万歳!」に込められた思いとは? [事件]

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千葉県柏市あけぼのの路上で男性2人が殺傷されるなどした連続通り魔事件で、県警柏署捜査本部は5日夜、現場近くに住む自称無職、竹井聖寿容疑者(24)を強盗殺人容疑で逮捕しました。


この竹井聖寿容疑者は殺害された被害者の池間さんと同じマンションに住んでいたようで、こんな近くに犯人がいたとはと驚きが広がっています。


またこの竹井容疑者は逮捕前報道陣のインタビューにも答えており事件についての詳細情報や事件の一部始終をとらえたスマートフォンで撮影された動画を所持していることを報道陣に明らかにしていたようです。事件の詳細に関しては目撃者でなければ知り得ない情報を述べるとともに、警察とは食い違う内容や「犯人は笑っていた」とそのまねをするなど独特の証言をしていたようです。また動画に関しては、竹井容疑者はその動画をいくらで買ってくれるかと報道関係者に近づき、報道関係者は金銭のやり取りには応じないものの情報として動画を見せてほしいとお願いしたようですが、警察から動画は見せないように止められていると述べ断っていたようです。しかし、実際には警察とはそのようなやり取りはなく、動画も実際には所持していなかったようです。


同行を求められる時には「チェックメイト」とつぶやき、また本人立ち会いのもとで行われた家宅捜索後に連行されてゆく時には報道関係者やギャラリーに向けて「ヤフーチャット万歳!」叫んでいました。


このように竹井聖寿容疑者がとっている行動は全く理解不能で、精神異常者かとも思えますが、精神異常者ではないようです。一連の報道から読み解くならこの竹井聖寿容疑者はやはりお金に困っていて金目的で犯行に及んだのでしょうか?もっとも犯行は衝動的、感情的な面が多分にあり、精神に異常が認められないなら、経済的その他の理由で追いつめられてコントロールを失い、犯行に及び、事件後も興奮状態にあるということかもしれません。


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この竹井聖寿容疑者とネット上の知人であるという方がテレビのインタビューに答えていましたが、「やっぱりそうなってしまったか」というような意味深な言葉を述べており、近しい人たちはこのような事件を起こす兆候にある程度気づいていたかもしれません。


もっとも、兆候と見られるものに気づいてもそのような兆候が見られる人がすべて犯罪を犯すとは限りませんから、難しい問題ですね。三重県の女子中学生殺害の18歳の少年といい、今回の24歳の容疑者といい、少年犯罪も成人した青年の犯罪も基本的に問題点は変わらないように思われます。もちろん関係する要素はそれぞれ異なっているとは思いますが、根本的にはセルフコントロール能力が著しく欠けた子供たちが増えているということだと思います。セルフコントロールというのは自身の心身を自制するということですが、大人になって社会でもまれて身につけるものではなく、幼い時から訓練するものです。もちろんそうしている家庭も多いと思われますが、多くの家庭は学業の面で厳しく育てたり、何かの厳しいスポーツをさせたりしてそこからセルフコントロールを学ばせることが多いように思われます。


たしかに、それらによっても学べる益はあるものの、例えばスポーツで犯罪の抑制を行うのは限界があります。精神を強め、自分を律するという点で共通点はあるものの、分野が全く異なります。


それはお相撲さんとフィギア選手がトレーニングの厳しさや達成した時の満足感に関しては共通の認識を持てても、お互いのスポーツを行えないのと同じです。たとえ横綱であっても、どれだけアスリートとしての志はあっても、お相撲さんがアイススケートの競技にでれば、とんでもない失態をさらけ出してしまうことにもなるのです。しかも、多くの場合、特定のスポーツを極めるということは他のものを犠牲にするということを意味することでもあります。


これはスポーツを例にしたものですが、他の分野でも同様です。犯罪をおかす若者たちの多くはゲームが得意であったり、成績が優秀であったり、秀でた面を持っていますがだからといって犯罪を犯さないセルフコントロール力を持っていることが証明されている訳ではありません。それらは分野がまったく異なっているのです。相撲とフィギアのようにアスリートとして共通の部分はありますが、異なる面も多々あるのです。



ですから、『あの人はスポーツであんなに素晴らしい精神力があるから』とか、『あんなに成績優秀だから』とか『クラスの人気者だから』とかそのような評価によってその人が犯罪をおかさない人であることが証明される訳ではないのです。犯罪を犯さない人を育てるには、『苦境のもとでも自分を制する』力を育てて行かなければなりません。喜びがない時にも喜びを見いだし、不満のある時にも惜しみなく許し、高慢になることなく自分を適度に尊び、絶対に好きになれない人にも尊厳を持って振る舞い、欲望を不適切に満たせる機会がおとずれても自分を制する。誰も見ていなくてもそうする。このようなセルフコントロール力を培わせてゆかなければなりません。


スポーツで一流のアスリートを育てるには有能な指導者がマンツーマンで、場合によっては生活を共にして指導を行います。


では真のセルフコントロールを身につけた大人を育てる場合はどうでしょうか?誰がその指導を行うのでしょうか?やはり親でしょうか?では親はそこまでの認識を持って取り組めているでしょうか?

わたしを含め、なかなかそうできないのが現状です。そんな親に育てられた子供が今度は親になり子供を育てるようになるのです。この負のサイクルを断ち切らない限りこのような痛ましい事件は今後も後を絶たないかもしれませんね。


本当に残念です。


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