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韓国船沈没 船のバランスを保つためのバラスト水は海のバランスを崩す [事故]

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韓国船が沈没し、今だ捜索活動が続いていますが、天候の影響で捜索は難航しています。犠牲者の学生の撮った動画の音声が公開されたりして、事故当時の様子が徐々に明らかになっていますね。今回の沈没事故には様々な要因が原因として関係していますが、その一つの要因としてバラスト水を抜いていたのではないかという情報もあります。



バラスト水は貨物船が荷物を積んでいる時と、下ろした時では船の重量が変化するため、荷物を積んでいる時には排出され、荷物を下ろして船が軽くなった時には給水して船底に貯めておく海水のことです。船は重心が低い方が安定し、傾いても復元力を高めることが出来ます。ですからこのバラスト水を調整することによって、船の荷物の積み具合いによって変化するバランスを相応しく保つことが出来ているわけです。



ところが、今回沈没したセウォル号は船の上部に増築し重心が高くなっていた上に、事故当時、通常の3倍以上の積載状態であったと言われています。それでバラスト水を抜いていたのではないかと言われています。その結果、重心が船底ではなく、高い位置になっており、船の傾きによる復元力を失っていたと言われています。



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今回の事故当日は濃霧のため、出航がかなり遅れていたということですから、その遅れていた時間に到着した車や荷物をすべて積み込んでいたと考えられるので、今回のような転覆を引き起こす過積載になったようですね。



今回の事故は船長の責任だけではなく、様々な方面に責任がある事故と言えるでしょう。



ちなみにこのバラスト水。船のバランスを保つには不可欠ですが、皮肉にも海の生態系のバランスを崩すという問題もあるようです。



どういうことかと言うと、海外に行く貨物船は積み荷を積んでいない時はバラスト水を給水して復元力を高めないといけませんが、現地に到着し、積み荷を積み込むと今度はそこで重量調整のためにバラスト水を排出しないといけません。つまり海水の中には色々な生物や微生物などが含まれているため、本来その国の海には存在しないはずの生物や微生物がバラスト水の給水排水によって運ばれてしまうことになります。



そのようなことが繰り返されるわけですから海の生態系のバランスが崩れることは間違いありません。



船のバランスを保つために、海のバランスが犠牲になるのです。



やはり人間は総合的なバランスを保つ知識も能力も欠けているのでしょうね。



まだまだ、謙虚に学び、進歩してゆく必要がありますね。


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